市役所や商店街を会場に盛り上がる「城下町しばた全国雑煮合戦」

新潟県の北部に位置する新発田市。江戸時代に十万石の城下町として栄え、新発田城をはじめ足軽長屋や大名庭園など、今も街並みにその歴史や文化が色濃く残っています。全国的に有名な月岡温泉もあり、山や海などの自然も美しく、食の宝庫でもあるのです。
そんな情緒あふれる実り豊かな街で、熱きグルメの闘い「城下町しばた全国雑煮合戦」は繰り広げられます。

「城下町しばた全国雑煮合戦」は、2004年に新発田城の実質的な天守である三重三階のやぐら「三階櫓」と二重二階の「辰巳櫓」が復元されたことを記念し、新発田の街を盛り上げようと2005年にはじまったイベント。
2020年で16回目を迎え、当初は7,000人ほどの来場者数でしたが、今では2万5,000人を超える一大イベントとなっています。
会場は、日本海東北道・聖籠新発田ICから車で約10分、JR新発田駅からは徒歩約10分の新発田市庁舎です。「ヨリネスしばた」という通称で市民に親しまれています。

周辺の商店街にもお雑煮ブースが立ち並び、街の中心部にお雑煮のいい香りが広がるのだそう。
ブースには新発田市をはじめ、新潟県内そして全国から約40の団体が出店し、それぞれの地域の特色を活かしたお雑煮でグランプリを目指します。
これはごはん?スイーツ?日本各地からお雑煮大集合

こちらの写真は地元・新発田の伝統的なお雑煮。サケとイクラ、そして野菜もたくさん入っていて具だくさん。その地域に昔から伝わるお雑煮から、全く新しい発想から誕生した創作雑煮まで、さまざまな種類のお雑煮がそろいます。

こちらも新発田市の団体が作ったお雑煮ですが、これまでの概念を変える、チョコレートを使ったお雑煮です。揚げたお餅とチョコレートの相性は抜群で、まるでデザートのよう。

こちらの写真は山梨県から参加した団体の、山梨県名物「ほうとう」を使ったお雑煮です。かぼちゃが入った食べ応えのある一杯。

こちらは、新発田市の地元企業のサトウ食品がつくった「ネギ推し!牛もつ あったか味噌雑煮」。2019年のグランプリを獲得しました。国内産の美味しい牛モツとネギ串を添えた、コクのある味噌仕立てです。


全国から集まったいろいろなお雑煮を食べたら、いざ、投票です。お客さんと審査員による投票で「征夷大将軍」、つまりはお雑煮のグランプリが決まるのです。
どのお雑煮がグランプリを獲得するか、ご家族で一緒に予想してみるのも楽しそうですね。
お雑煮はお餅が決め手!最高級の新発田産のお米「こがねもち」を味わおう

城下町しばた全国雑煮合戦の審査基準のなかには、“お雑煮として餅を引き立たせる工夫をしているかどうか”という項目もあります。お雑煮の主役はお餅ですので、じっくり味わいましょう。
特に城下町しばた全国雑煮合戦で使用されるお餅には、もち米のなかでも高級な品種「こがねもち」が使われます。
それもただの「こがねもち」ではなく、新発田市近隣の子どもたちと保護者が田植え・収穫し、地元の企業がお餅に加工したもの。地域の方々の想いがこもっているのですね。
イベント盛りだくさん。いっぱい食べて、いっぱい遊ぼう

お雑煮を食べ歩きながら、同時に開催されるイベントにも参加してみてはいかがですか?
たとえば、午後には毎年恒例「餅まき」が行なわれます。「餅まき」でまかれるのは、なんとおせんべい。地元米菓メーカーの米菓詰めあわせが宙を舞います。なんとかキャッチしようと、子どもたちも真剣そのもの。
ほかにも家族みんなで楽しめるさまざまなイベントが開催されます。そしてなにより、冬の寒空の下でいただくアツアツのお雑煮は絶品。
第16代征夷大将軍にはどのようなお雑煮が選ばれるのでしょうか?食べたらぜひ、投票をしてみてくださいね。
「城下町しばた全国雑煮合戦」をもっと楽しむための、ななびチェック!
暖かい服装で出かけよう!
会場のほとんどが屋外です。体が冷えないように防寒対策をしっかりしましょう。
便利なシャトルバスを利用しよう!
臨時駐車場は郊外に2ヶ所あり、会場までは無料シャトルバスが運行します。ぜひ利用してみてくださいね。
食べたいと思ったら、迷わず食べよう!
人気のお雑煮はすぐに売り切れてしまうことも。食べたいお雑煮を見つけたら、迷わず並ぶのがオススメ。
城下町しばた全国雑煮合戦
所在地 新潟県新発田市中央町3-3-3(新発田市役所ヨリネスしばた)、および周辺商店街
電話番号 0254-22-2757(新発田商工会議所青年部事務局)
開催日時 2020年1月12日(日)10:00~15:00
駐車場 あり(臨時駐車場:コメリパワー 無料5台、五十公野公園 無料250台)