十日町 |【ななび連載:十日町編vol.2】十日町でオススメのふのりそば店4選

十日町 |【ななび連載:十日町編vol.2】十日町でオススメのふのりそば店4選

十日町に来たらどうしても食べておきたいのが、十日町発祥の「ふのりそば」。つなぎに「布海苔(ふのり)」という海藻を使い、「へぎ」という器に盛り付けるため、「へぎそば」とも呼ばれ、とても強いコシとツルツルの喉ごしが特徴です。近年は首都圏でも人気があり、これをめあてに多くの人が訪れる「ふのりそば」についてご紹介します。


全国でも珍しい「ふのりそば」ってどんなそば?

「ふのりそば」

昔から織物で知られる十日町や小千谷などの魚沼地域。
この地で生まれたのが「ふのりそば」です。

特徴は、そばを打つ際のつなぎに、織物の糸に張りをもたせるための糊付け用として使われていた「布海苔(ふのり)」を使うこと。ふのりを使うことで驚くような強いコシと喉ごしのよさが生まれます。

さらに1口ずつ“手繰り・手振り”と呼ばれる方法で「へぎ」と呼ばれる器に盛り付けられ、まるで織物の目のようになっているのも特徴です。「へぎ」に乗ったそば全般が「へぎそば」と呼ばれることもあります。
さっそく、十日町のふのりそばの店を紹介していきます。

ここだけは外せない!ふのりそば発祥の「小嶋屋総本店」

JR十日町駅から車で約10分。日本一の大河・信濃川の中流地域にある十日町市の川西地区は、米どころとしても有名です。その河岸段丘の田園のなかにある「小嶋屋総本店」はふのりそば発祥の店として知られる名店です。

創業は1922年。初代・小林重太郎さんが、そば栽培が盛んだった十日町の地で、織物に使う布海苔を使ってそばができないだろうかと研究を重ね、現在のふのりそばを完成させたといわれています。

「へぎそば歴史絵巻」

お店に入るとまず出迎えてくれるのが、「へぎそば歴史絵巻」と題されたコーナー。ここではへぎそばの誕生の由来を展示しています。

「新築移転した店内」

2005年に新築移転した店内は、ゆったりと落ち着いたつくり。床下には自家製粉で出るそば殻が燻炭にされて敷き詰められ、こだわりの土壁にはなんと布海苔が練り込んであるそう。

「小嶋屋総本店」のふのりそば

そしてこちらが、おめあてのへぎそばです。創業時から、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の、いわゆる「三たて」を守り続けたそばは、玄そばもつなぎのふのり等、原料から製品化まで一貫した独自製法によるもの。なめらかな喉ごしと歯ごたえが特徴的です。
また、ふのりを使ったそばは、つゆを吸いにくいのも特徴。たっぷりつゆに付けてちょうどよい塩梅に仕上げられ、カツオと昆布のだしでとったつゆとの相性も抜群です。

わさびも添えてありますが、地元の人はからしで食べることが多いのだそう。このからしとコシの強いそばが本当にぴったりあうのです!

週末や休日は大変混みあい、行列になるため、開店前にいくのがオススメです。

あの岡本太郎も愛した、ふのりそばの「名代生そば 由屋」

「名代生そば 由屋」外観

JR飯山線土市駅から歩いて約6分。地元の人に「うまいふのりそばは?」と聞くと、必ず名前があがるのが「名代生そば 由屋」。こちらのお店は、芸術家・岡本太郎さんが愛したお店として知られています。

お店の正面上にかかる看板の字は、故・岡本画伯によるものです。

「名代生そば 由屋」のふのりそば

こちらのへぎに盛られたそばは、コシが強いのが特徴です。このふのりそばに、煮干しの旨味たっぷりのつゆがよくあいます。
風味豊かな地元のそばの実を毎朝石臼で挽いて打つ、昔ながらのやり方を守っているそうです。

毎日同じ味をつくるのは実に難しいことですが、常に最高のそばをだすという気持ちで励んでいるのだとか。その姿勢も清々しいお店です。
1度食べたら忘れられないそばの味に、岡本太郎さんがご贔屓にしたというのもうなずけます。

十日町市田麦集落で自家栽培したそばが食べられる「繁蔵 田麦そば」

JR十日町駅から歩いて約2分。2019年3月に、十日町駅前に移転・リニューアルしたのが「繁蔵 田麦そば」です。こちらは同じ十日町でも、田麦という地区にそば畑をもつそば屋さんとして知られています。

「繁蔵 田麦そば」のふのりそば

繁蔵 田麦そばはもともと、越後十日町の東側に位置する田麦集落で代々農家を営んでいた6代目が1986年に開いたお店。そのそばの味が評判となり、今や誰もが知る人気店になったそうです。

「繁蔵 田麦そば」店内
「繁蔵 田麦そば」外観

店内はテーブル席が中心でゆったりとしていて、十日町駅からも歩いてすぐというアクセスのよさで、観光客も多く訪れています。

「繁蔵 田麦そば」のふのりそば2

そばの産地として知られる十日町のなかでも、田麦地区で育てた自分のそばのうまさを知ってほしいと開いたお店だけに、そのこだわりは相当なもの。

もちろんつなぎは、地元ならではのふのり。さらに評判なのが天ぷらです。天ぷらや漬物には、先代が自分の畑で育てた野菜を中心に使っているそうです。とにかくおいしいので、ぜひ天ぷらとセットで食べてみてくださいね。

山のなかの一軒家のそば「そば処割烹 松苧」

「そば処割烹 松苧(まつお)」外観

北越急行ほくほく線松代駅から車で約8分。十日町駅から松代方面へ向かう国道沿いの、山と渋海川、田んぼに囲まれた里山の一軒家が「そば処割烹 松苧(まつお)」です。

国道から川沿いに降りるとあるのが、こちらの看板。お店のすぐ前には「大地の芸術祭」のアート作品もあるんですよ。

「大地の芸術祭」は、こちらの記事で詳しくご紹介中です!

「そば処割烹 松苧(まつお)」店内

店内は、ほのぼのとした田舎家のつくり。窓の外の田んぼを眺めながら、おいしいそばを食べることができるのもうれしいですね。

お店の営業時間はお昼だけ。地元のお母さんたちがかいがいしくもてなしてくれます。

「そば処割烹 松苧(まつお)」のふのりそば

石臼で丹念に挽かれたそば粉とふのりを、手ごねでつくる松苧のそばは、少し細めで喉ごしがとてもよいのが特徴です。

山菜や花を揚げた天ぷらも絶品。この天ぷらは、春の山菜、夏の花、かたくり、あんにんご、葛の花、ホップの花や藤の花など珍しい天ぷらもあるんです。今日はどんな天ぷらが出るのかな?と訪れるのが楽しみになりそうですね。

「山菜」

松苧では、山菜の時期は自分で収穫した山菜を持ち込んでもOK!お母さんたちが天ぷらにしてくれるので、楽しみもふえそうですね。
自分で採った山菜の天ぷらでおいしいふのりそばを食べられる、春の時期にはぜひ訪れたいお店です。

味わいはもちろん、食感もよく、十日町市でしか味わえないそばをたっぷり召し上がれ。そして次回は十日町市の楽しいイベントをご紹介します!

十日町市でふのりそばを楽しむためのななびチェック!

そば処マップをもらおう!

十日町市内には「十日町へぎそば組合」に属するそば屋さんが約15軒もあります。まずは「十日町そば処マップ」を観光施設などでゲットするのがオススメ!同じふのりそばでも、お店によって色や太さ、味わいが違うのがおもしろいところ。そばめぐりをするのも楽しいですよ。

訪れるなら開店前を狙って!

十日町市には有名なふのりそば店が多いので、土日祝日や夏休み、秋の新そばのシーズンはとても混みあいます。開店直後から長い行列ができるお店も多いため、お昼の時間にあわせて向かうと長蛇の列に並ばなければならないことも…。訪れるなら開店前をめざしてでかけるのがオススメです。

おみやげに乾そばも!

おいしいふのりそばを食べたあとは、おみやげが気になりますよね。十日町のそばのお店では、おみやげとして乾そばや生そば、だしつゆを販売しているところも多くあります。お店が混んでいて入れなくても、そばの購入だけもできるので、いろいろなお店で買っておみやげにするのも楽しいですよ。

「小嶋屋総本店」について詳しくはこちら
「繁蔵 田麦そば」について詳しくはこちら
「そば処割烹 松苧」について詳しくはこちら

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