「雪あかり in にしわが」ってどんなイベント?

年間の累積積雪量は約10メートル、1日の積雪量が1メートル近い日もあるほど、西和賀町は雪の多い町です。その豊富な雪を活かして町おこしをしようと1993年に始まったのが、「雪あかり in にしわが」。例年、積雪のピークを迎える2月上旬に開催されます。

27回目を迎える今シーズンは、2019年2月9日(土)に行なわれます。しんしんと雪が降り積もるのどかな町には、地元のみなさんが手作業でつくった雪像やかまくらなどの「雪あかり」がずらり。やわらかなろうそくの明かりに包まれた、心あたたまる風景に出会えます。

西和賀町は各地に温泉が湧く湯の町でもあり、町内を流れる和賀川に沿って11ヶ所もの温泉場が点在。昔ながらの湯治場風情を残す「湯川(ゆがわ)温泉」などの個性豊かな温泉がそろい、総称して「湯田温泉峡」と呼ばれています。
「雪あかり in にしわが」のメイン会場のひとつ「雪あかり広場」は、湯田温泉峡の玄関口であるJRほっとゆだ駅前に設けられます。駅舎はとんがり屋根のレトロな建物で、全国でも珍しい公衆浴場付きなんですよ。
町民たちが協力してつくった、たくさんの雪灯籠に注目

雪あかりは、地元の企業や団体などにより町内60ヶ所以上に設置されるほか、各家庭や路地にもつくられます。町全体が会場となるので、エリアはかなり広範囲。マップを事前にホームページからダウンロードするか、現地のインフォメーションでゲットして、どこをめぐるかプランを立てるのがオススメです。便利なバスツアーを利用するのもいいですね。
当日は17:20から、JRほっとゆだ駅前の「雪あかり広場」と、駅から車で約40分の場所にある沢内地区の会場の2ヶ所で点灯式が行なわれ、22:00頃まで明かりが灯されます。

町内の左草(さそう)地区から下前(したまえ)地区にかけて続く「あかりの小径」は、例年人気の見学スポット。道路脇の約2キロにわたって、約2メートルもの高さの雪あかりが連なります。当日は道路が一方通行になり、どの車もライトを消して徐行するので、幻想的な風景をゆっくりと楽しめますよ。

雪あかりは大きなものから小さなものまでさまざまで、どれも個性豊か。近付いて迫力を体感したり、写真を撮ったりと、思い思いに楽しみましょう。
2月の西和賀は日中の最高気温が0度に届かない日もあり、夜はさらに冷え込みます。寒さ対策は万全にしておでかけしてくださいね。
おいしい地元グルメの屋台や打ち上げ花火も見逃せない!

会場のひとつである西和賀町湯田地区では、協賛イベントとして「ゆだ雪まつり」が開催されます。さまざまな地元グルメが味わえる屋台村のほか、歌や伝統芸能を披露するステージ、縁起物の餅が配られる餅まきなど、お楽しみがたくさん!打ち上げ花火も行なわれ、澄み切った冬空の下で見る花火は、夏とはひと味違った感動がありそうです。

さらに、JRほっとゆだ駅前のメイン会場では、イベントの当日、雪あかりを自由につくれる体験も実施予定。参加費は無料ですが、先着30組(1組3~5名)で終了なので体験してみたい場合はおはやめに。
雪国ならではの幻想的な景色と多彩なイベントが楽しめる「雪あかり in にしわが」。風情あふれる一夜限りのイベントに、家族でおでかけしてみませんか。
「雪あかり in にしわが」を快適に楽しむ!ななびチェック!
便利なバスツアーが運行されます
雪道の運転が不安な場合は、周辺の駅を発着するバスツアーを利用しましょう。盛岡駅発着、北上駅発着、ほっとゆだ駅発着の3つのコースがあり、北上駅発着のツアーは夕食のお弁当も付きます。
マイカーを利用する場合は交通規制に注意
町内の一部エリアでは、道路の一方通行やヘッドライトの点灯禁止などの交通規制が行なわれます。現地の看板やスタッフの誘導に従い、注意して通行しましょう。
自慢の温泉で体の芯からポカポカに
西和賀町は温泉の町としても有名で、各地に温泉が湧いています。会場周辺には日帰り入浴ができる施設があるので、体を温めてからイベントに出かけるのもオススメ。もちろん宿泊で訪れるのもいいですね。
雪あかり in にしわが
開催日時 2019年2月9日(土)17:20(点灯)~22:00
開催場所 岩手県和賀郡西和賀町 町内全域
電話番号 0197-82-2270(西和賀雪あかり実行委員会)
駐車場 臨時駐車場あり(無料約200台)