胎内 |「坂井神楽米」山間のおいしい水で育てられたお米

胎内 |「坂井神楽米」山間のおいしい水で育てられたお米

炊きたてのご飯をほおばると、お米の甘さや粘りが口のなかいっぱいに広がり、幸せな気持ちになるもの。秋の新米となれば、なおのことですよね。新潟県は全国有数の米どころとして知られていますが、今回紹介する胎内市の「坂井神楽米」は、2014年お米日本一コンテストで最高金賞を受賞するなど、おいしいお米として、注目を集めています。


おいしいと評判の「坂井神楽米」。栽培されているのはどんな場所?

胎内市は海と山に囲まれた自然豊かな地域で、市内中心部には飯豊連峰を源流とする清流・胎内川が流れています。胎内川がもたらした肥沃な土壌を活かして、お米や野菜など、農業が盛んに行なわれています。

坂井集落は、胎内市中心部から車で20分ほどの場所にある、80数世帯が暮らす小さな集落。過疎化の影響により、農業に携わるのは60代以上の高齢者の方ばかり。農業の担い手不足は深刻な課題ですが、農家さんたちは昔ながらの方法で米づくりをしています。

「坂井神楽米」がつくられる田んぼは、集落から少し離れた場所にあります。細い山道を車で走ること数分。見えてくるのは、いくつもの沢に沿ってつくられた田んぼです。

昔ながらの栽培方法で、棚田でつくられるお米

沢に沿って広がる田んぼは「棚田」と呼ばれ、胎内市の平野部の地域に比べて3分の1以下の面積といわれています。なかには、大きな農業機械で作業することができない場所もあり、田植えも稲刈りも手作業で行なわなければなりません。手間も時間もかけられているのが、坂井集落のお米なのです。

田んぼの脇の一部水路はコンクリートなどを使わず、昔ながらの土のままの水路が残ります。

この水は、日本一小さな山脈で知られる櫛形山脈を水源とし、豊富な栄養分を含んだ雪解け水。夏でも14~15度の水温で、驚くほどひんやりしています。なんでも、この水が「坂井神楽米」づくりには欠かせないのだそう。

地元農家さんいわく、お米栽培では、水が冷たいと成長が遅く、1株あたりの大きさも平野部のお米に比べると小さくなるのだそう。でも、収穫量が少ない分、お米1粒1粒に栄養がたっぷりと行きわたり、おいしいお米になるのだとか。

畦(あぜ)という田んぼの囲いも、除草剤を使わずに草刈りを行なって手入れしています。手間がかかりますが、おいしいお米づくりのために草刈りも欠かせない仕事。虫の発生を予防するだけでなく、畦の土が崩れるのを防いでいるといいます。

そんな昔ながらの栽培方法なので、水路にはドジョウやサンショウウオなどの生物も見ることができるんですよ。

5月の田植えから9月の稲刈りまで、四季折々の景観は日本の原風景

「坂井神楽米」の田んぼは集落より高台にあります。5月上旬でも雪がまだ残っていることも多く、田植えが始まるのは5月中旬頃から。田植えが済んだ田んぼは、苗がきれいに並び、水田に映る木々の眺めは牧歌的。見ているだけで心が癒やされます。

田植えから秋の収穫までは約5ヶ月間ですが、その間大切なのが水の管理です。地元の農家さんは、「田んぼの土が乾燥してしまうと、稲によくないんです。とはいえ、このあたりの水温は平野部より冷たいので、水を田んぼに流したままでは稲の生育が遅くなるんですよ。こまめな水の管理が大変ですね」と話します。このように、手間ひまかけて米づくりが行なわれているんですね。

秋になると、金色の稲穂が波打つように輝きます。9月下旬から、いよいよ稲刈りの時期です。田植え同様、機械での作業が難しい場所では、昔ながらの手作業による稲刈りが行なわれています。稲刈りを終えると米を乾燥させ、いよいよ出荷となります。

「坂井神楽米」が買えるのはどこ?

「坂井神楽米」の袋に描かれているのは、神楽の絵。坂井集落では200年以上前から「神楽舞い」という伝統芸能があり、毎年、春のお祭りでは五穀豊穣の祈りを込めて奉納されています。地域に伝わる伝統芸能の神楽舞いにちなんで名付けられたのが、この「坂井神楽米」なのです。

現在、お米を買えるのはインターネットのほか、各地で開催されるイベントやマルシェなど。

「イベントでは、お客さんに試食いただいて、坂井神楽米のおいしさを知ってもらいたいです」と、「坂井神楽米」の販売を担当する胎内市地域おこし協力隊の林さんは話します。実際にイベントで試食いただいて、そのおいしさから購入者が続出したこともあるとか。

里山で昔ながらの農作業でつくられたお米を、ぜひ味わってみてください。

「坂井神楽米」をもっと知りたい!ななびチェック!

新米は2キロ、5キロと少量サイズでインターネット販売

2018年は11月から新米を販売予定です。インターネットでは、2キロ、5キロで販売しているので、少人数の家族にはうれしい量ですね。精米したお米のほかに玄米もあり、好みに合わせて選んでみるのもオススメです。

お米日本一コンテスト以外でも多数受賞!

2014年お米日本一コンテストで最高金賞受賞以外にも、2012年きたのえちご金賞米コンテスト金賞受賞、2013年きたのえちご金賞米コンテスト金賞・特別賞などを受賞するなど、多くのコンテストで評価されています。

集落内に「里の駅」も開設予定

現在、坂井集落では、お米のほかに地元の採れたて野菜、春には山菜などの山の幸を買える施設「里の駅」の開設を計画中。インターンシップや新潟食料農業大学の学生とともに進められています。完成すれば、地元のお母さんたちとのおしゃべりも楽しみながら買い物ができるようになるそうです。

「坂井神楽米」について詳しくはこちら

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