十日町・津南 |「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」棚田や里山が芸術の舞台に!

十日町・津南 |「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」棚田や里山が芸術の舞台に!

新潟県の南端、十日町市と津南町。棚田や里山が連なるその一帯は“越後妻有”と呼ばれています。ここで自然と地元の人々を巻き込んで芸術祭プロジェクトが始まってから約20年。2018年で7回目を迎える「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」が9月17日(月・祝)まで開催されています。旅するようにアートを楽しんでみては?


作品を巡りながら、大自然と地元の人々との出会いを楽しもう!

星峠の棚田(photo by Gentaro Ishizuka)

清津峡渓谷(photo by Gentato Ishizuka)

3年に1回、「大地の芸術祭」が開催される越後妻有は、どこまでも広がる里山と棚田が日本の原風景を思わせるエリア。縄文時代から日本一長い信濃川による河岸段丘の険しい地形と冬には約4メートルもの雪が積もる豪雪地帯で、人々が自然と共に生きるライフスタイルが息づいています。

大地の芸術祭の魅力は、なんといっても作品を「見る」ことに加えて、自然を「歩く」ことにあります。空き家や廃校、田んぼなどを含む広大な里山に、前回までにつくられた作品を含め約380点の作品が点在しています。

すべて見て回るには1週間はかかってしまうほどの規模です。道に迷うこともあるかもしれませんが、宝探し気分で作品を見つけるのがとっても楽しいですし、地元の人々と交流するのもいいですね。

まずは、十日町駅や拠点となる越後妻有里山現代美術館「キナーレ」、まつだい「農舞台」の各案内所などで作品鑑賞パスポートとマップを購入しましょう。オフィシャルツアーに参加するのも初めての人にはオススメです。

話題の新作を見逃すことなかれ!

44の国と地域からアーティストが参加し、作品点数は約380点!エリアを決めて、作品狙いで、何にも決めずに気の赴くままに…など自分なりのテーマを決めて回ってみてはいかがでしょうか。

2018年初披露となる新作や子どもたちに人気の作品を中心にほんの一部ですが、ご紹介します。

マ・ヤンソン/MADアーキテクツ「ペリスコープ」「ライトケーブ」(photo by Osamu Nakamura)

こちらは全長約750メートルの清津峡渓谷トンネルをアートにした作品。トンネルを潜水艦に見立て、入口からその情景に驚かされます。途中で清津峡の絶景が見晴らせ、終点では景観を反転してトンネル内に映し出す「水盤鏡」の幻想的な眺めを楽しめますよ。

田島征三「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」(photo by Takenori Miyamoto +Hiromi Seno)

130年という長い歴史に幕を閉じ、廃校になった小学校を絵本作家・田島征三さんが空間絵本として再生。2009年から子どもたちにも大人気で、体育館や教室から子どもたちの元気な声が聞こえてきそうなカラフルで楽しい空間です。今年は新たに玄関前に、巨大マムシも登場します。

サンティアゴ・シエラ「ブラックシンボル」

山のなかに突然、雄牛が現れた!?ご安心ください、こちらは闘牛で有名なスペインの作家による作品です。田んぼや山道など緑のなかにぽっかりとアートが現れるので、発見したときの感動と驚きも大きいですよ。

「里山アートどうぶつ園」

不思議な動物たちが里山のあちらこちらに現れる「里山アートどうぶつ園」。30組ほどの日本人作家が里山の動物や伝説、さらに伝承に登場する動物や絶滅してしまった動物など、いろんな動物たちを創造。子どもたちもきっと大よろこびの野外企画展です。

越後妻有の食材をふんだんに使ったグルメ

新鮮な野菜、魚沼産コシヒカリ、妻有ポークなど極上の食材がそろう越後妻有。芸術祭の作品や中心施設で運営されている食事処でおいしいランチなどがいただけます。

廃校になった小学校を再生した「絵本と木の実の美術館」内にあるカフェ「Hachi Cafe」。ここはかつての校長室で、実際に使われていた学校のいすと机をリメイクしています。子どもたちは給食気分、パパ・ママも懐かしい気持ちで食事が楽しめることでしょう。

「鉢」集落のおかあさんたちが育てた野菜が毎朝届き、ヘルシーでおいしいランチやカフェメニューがいただけます。人気のランチは「やさいどっさりカレープレート」。これは田島征三の絵本に出てくる料理を再現したメニューです。おいしいお米とたっぷりの野菜で元気になれます。

こちらは芸術祭の拠点となる、まつだい「農舞台」内にあるレストラン「越後まつだい里山食堂」。一面ガラス張りの店内、テーブルが鏡で、美しい里山の風景がそこかしこに映し出されます。それも芸術作品であり、まさにアートのなかでランチやティータイムを楽しめます。

旬の新鮮野菜や山菜を使った郷土料理や地元の味をおしゃれにビュッフェスタイルで。全種類味わいたくなる魅力的なラインアップに、野菜嫌いの子も野菜のおいしさを発見できるかもしれませんね。

よりアートに浸りたい方にオススメ!泊まれるアート

1日中アート漬けになりたい人にオススメなのが、宿泊できる作品!サービスの行き届いた宿泊施設とは違い、多少の不便さはありますが、かけがえのない貴重な体験ができます。もちろん見学だけでもOK!いくつかピックアップしてご紹介します。

ジェームズ・タレル「光の館」(photo by ANZAī)

ナカゴグリーンパーク内にある、作家・ジェームス・タレルの作品「光の館」。越後妻有の伝統的な家屋をモデルにした日本建築で、可動式の天井から、日没や夜明け前、刻々と変化する空の色や光を眺める宿泊体験ができます。

マリーナ・アブラモヴィッチ「夢の家」(photo by ANZAī)

作家マリーナ・アブラモヴィッチによる「夢を見る」ことを目的に、改修された築100年以上の家。まずお風呂で体を清め、赤、青、緑、紫の4つの部屋へそれぞれの色の「夢を見るためのスーツ」を着て、「夢を見るためのベッド」で眠り、翌朝見た夢を書き記します。

この一連の行為がアート作品となるそう。自分自身もアートの一要素になるという不思議な体験ができます。

鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志「脱皮する家」(photo by Kazue.Kawase)

日本大学芸術学部美術学科教授の鞍掛純一氏を中心に、学生とOBが企画から完成までに2年半、延べ3,000人が壁や床、柱などを彫刻刀で無心に掘り続けてつくられた空間。

普段、彫刻家は個々の作業だけれど、ここでは気持ちをひとつにして取り組み、「彫りを重ねることで空き家だったこの家の持つ何かが引き出され、それが生き物のように変わっていく面白さ」を感じながら完成させた作品は圧倒的な迫力があります。実際に宿泊して、迫りくる空間を味わってみては。

大地の芸術祭はまるで大自然のなかで、作品巡りを兼ねたトレッキング。実際に触れられたり、自分がアートの一部になったり、大人も子どもも親しめ、何度でも来たくなりますよ。

「大地の芸術祭」をもっと楽しむ、ななびチェック

芸術祭の見どころを凝縮したツアーが便利

初めてという人はオフィシャルツアーの利用がオススメ。見どころがギュッと凝縮されたガイド付きです。さらに地元の食文化を味わうランチ付き!公共交通を利用してオリジナルのツアーをつくる、セレクトバスツアーもあります。

おみやげにはオリジナルグッズやアーティストグッズを

かわいらしいオブジェからマルシェバッグやノートなど普段使いができるものまで幅広いアイテムが揃い、選ぶのが楽しくなります。越後妻有里山現代美術館「キナーレ」、まつだい「農舞台」、奴奈川キャンパス、絵本と木の実の美術館の各ミュージアムショップでお気に入りを見つけてみては。

越後妻有の夏を満喫したら温泉へ

越後妻有はブナが繁る美人林や、広大なひまわり畑、縄文文化に親しむ施設と見どころが盛りだくさん。そして汗をいっぱいかいたら温泉へ。日帰り温泉や立ち寄り湯のできる宿もあります。

「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」について詳しくはこちら

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